宇多田ヒカルとコラボしたKOHHって誰?


宇多田ヒカルのアルバムFantômeに参加したKOHHとは

今回宇多田ヒカルのアルバムには客演として3人の外部アーティストがコラボレーションで参加しました。椎名林檎などは昔から宇多田ヒカルファンには知名度もあるでしょうが、一方で9曲目の楽曲『忘却』にはfeaturing KOHHと表記されていました。実はこのKOHHというラッパー、今や世界中が注目する人気ラッパーなんです。

ラッパーKOHHのトレードマークは、首から胸元にかけて大きく掘られたモナリザのタトゥー。

KOHH(コー、本名:千葉 雄喜(ちば ゆうき)、1990年4月22日 - )は日本のヒップホップMC。2016年2月28日、「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」で「BEST HIP HOP ARTIST(もっとも優れたヒップホップアーティストに授与される賞)」を受賞。

この若さにして2016年にはすでにBEST HIP HOP ARTISTを受賞するという快挙を成し遂げています。

KOHHという名前の由来

コウはラッパーですが、本名を見ても分かる通り、実はその名前は本名と関係しているわけではありません。その名前の由来を知るためには、彼の家庭環境から知る必要があります。

KOHHは日本人の母親と韓国人の父親のハーフとして生を授かりました。その生育環境は過酷で、父親は2歳の頃に他界、母親は薬物中毒でひどい生活を送っていました。人気ラッパー般若の曲『家族』に参加したKOHHはその頃の生活環境について歌詞を綴りながら、最後に自分の名前について曲中でこう告白しています。

ねぇ黄達雄(コウ タツオ) 聞いてるか?俺の音楽を
日本人だけど韓国のお父さんの名前俺も使うよ "KOHH"

出典家族 feat. KOHH / 般若

そんな中でラッパーKOHHがその名前に使った言葉は、実は黄達雄という父親の名前から取っているんですね。今もまだ理由の分からない父親の死を、OD(オーバードーズ, 薬物の過剰摂取でショック死すること)を起こして亡くなったのではないかと推察しています。

KOHHの代表曲

KOHHの代表曲の中でも、"飛行機"は非常にストレートな歌詞で自分の生活環境の変化を綴った曲で、ラップになじみのない人でも比較的親しみやすいのではないかと思います。

自身の"適当"な性格について彼は、「高田純次の影響じゃないかと思う」と語っています。その上で、"JUNJI TAKADA"という曲まで作ってしまったんですね。この曲はKOHHの楽曲の中でも比較的初期に発表されたものです。

適当な男JUNJI TAKADA 他人は気にしない生き方
適当な男JUNJI TAKADA Fly Boy 自由気まま

出典JUNJI TAKADA / KOHH

「俺がもし今日死んだら」というタイトル。人気ラッパーSALUやDutch Montanaも参加したこの曲は、MV(ミュージックビデオ)も衝撃的でした。

毎日誰かの命日 お墓の前には線香
いつまでも生きるのは無理だけど死ぬまでを楽しめよ

出典If I Die Tonight feat. Dutch Montana, SALU / KOHH

この楽曲はWSHH (World Star Hip Hop)というサイトに限定で公開されたミュージックビデオです。WSHHはアメリカでもトップレベルで有名なヒップホップ情報サイトで、このサイトの一面にKOHHのMVが紹介され、世界中のヒップホップ好きが注目しました。

でっかい動き 飛行機で飛び 好きな服を着て雑誌に載り
欲しいものは欲しい 昔なら無理だけど今できる
Just Growing Up

出典Glowing Up feat. J $tash / KOHH

KOHHの"毎日だな"は、その「ちょっと意味不明な歌詞」そして「毎日だな」という言葉自体やその言い方からたちまちヘッズ(ヒップホップ好きな人のこと)の心を掴みました。

毎日生きてんのが最高 毎日だな
やりたいことやりまくりだよ 毎日だな
どんぐらい遊びまくりなの? 毎日だな
どんぐらい稼ぎまくりなの? 毎日だな

出典毎日だな / KOHH

KOHHの一貫したテーマ "適当" と現代社会の多様化

一秒後よりも"いま" 俺が好きなのは毎日"いま"

出典毎日だな / KOHH

一貫したテーマが「適当」では、はあ??と思われる方も多いかもしれません。しかし、ここまでの楽曲を聴いていただければ分かる通り、
「いつ死んでもいいように今日を楽しむ」
「適当に生きて楽しければそれでいい」
これらのテーマは、KOHHの楽曲に常に一貫しています。

彼のこういった楽曲、ファッション、ライフスタイルなどが日本に限らず世界的にウケているという現状は、趣味嗜好やライフスタイルなど様々なものが多様化の一途をたどる現代ならではのこととも言えるかもしれません。

で、どれぐらい人気なわけ?

KOHHや日本語ラップ、そしてヒップホップというもの自体になじみのない方からすれば、「人気人気っていうけど、結局どれぐらい人気なわけ?」という疑問が浮かぶのも当然だと思います。そこで、ここではKOHHの人気に迫ります。

まずは、日本の人気ヒップホップDJであるyanatake(ヤナタケ)氏は「今人気の『洋楽』の曲」としてラジオでKOHHのDie Youngを挙げています。

洋楽として紹介させてもらったのはいろいろ理由があって。このね、曲が入っているKOHHの最新アルバム『DIRT Ⅱ』はですね、みんなも知っているかもしれないけど、なんとアメリカのiTunesのヒップホップチャートでベスト50位内に入って。UKでは35位以内に入ったんですよ。

アメリカやUK(イギリス)の音楽チャートで上位に食い込むということはそもそも生半可なことではありません。これらの国では、ダンスミュージックも含め、日本より幅広く多様に音楽の土壌が根付いていると感じます。音楽が売れなくなってきている現状や、世界的なEDMの流行などの荒波の中で、日本人アーティストが「日本語の曲で」ここまで上位に食い込んだというのはまさに快挙だと言えるでしょう。

Die Youngはタイトルの通り、「若くして死ぬ」をテーマに、ジミー・ヘンドリクスやカート・コバーンといった早すぎる死を遂げた伝説的なアーティストたちの名前を挙げながら、死んだ魚のような目をして生きるこの社会を揶揄しています。

ワルシャワ、ロンドン、パリを巡る初のヨーロッパ・ツアー、国内大型フェス「FUJI ROCK FESTIVAL ’16」でのパフォーマンスも決定

この通り、すでにヨーロッパツアーを敢行し、フジロックにも出演しました。

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